HOMEブログ

下町のソウルスイーツその2

2021.06.24


元祖くず餅船橋屋【公式】@funabashiya_より

巷ではスターバックスの都道府県別の地域限定フラペチーノが発表されて話題ですね。
私は結構な甘党ですが同時にコーヒー党でもあるので、スタバに関してはフラペチーノにあまり関心がないんですが、友達に言わせると「スタバはフラペチーノ屋」なんだそうです。そうなのか。そういう認識はなかったな・・・。
実際コーヒー販売だけであの商売が成り立つはずもなく、コールドドリンクにちょっとしたトッピングや付加価値をつけたり、ゴージャスなスイーツメニューを充実させたりと、コーヒーショップでありながらも「コーヒーが苦手」な層をもいかにどれだけ取り込めるかどうかが商売の鍵なんだろうと思います。

ところで東京都限定フラペチーノの一体どこらへんが「東京」なのかよくわからなかったんですが(同様に千葉のみたらしも謎)、東京に名物なし、東京には「東京土産」的なお菓子がないなどと言われますね。昔から「雷おこし」が挙げられますが、浅草でお土産として販売されている雷おこしは実際とっても美味しいので私も大好きなんですが京都の「八つ橋」のネームバリューと比べるといまひとつ「これだ!」感に乏しい気もします。「東京ばなな」・・・あたりも有名ですが、土産として後付けで作られた「お土産菓子」としての印象が強く東京に根差した土着的なお土産・・・というとまたちょっと違うんだよなあと。
そんな中、東京を代表するくらいのソウルスイーツといったらあれなんでは?とふと思い至ったのが「船橋屋のくずもち」です。

こちらが亀戸天神そば「船橋屋」の本店です。デパ地下や都内の大きなJR線駅(新宿など)でも売店で売っていますね。
子どものころにはたまに親がそうした駅の売店でくずもちをおみやげで買ってきてくれました。下町でなくとも昔からなじみある和スイーツです。とはいえ、子供の頃はどちらかと言えばケーキなど洋菓子のほうがありがたかったのでくずもちの美味しさに目覚めたのはもっと後になってからなんですが。
くずもちそのもののおいしさもさることながら、おもちにかける黒蜜がこれまた非常に美味。わりとしっかりとした甘さのある、色も味も濃い目の黒蜜です。このこってりめの黒蜜を、ひんやりあっさりしたくずもちにかけると絶妙なハーモニーに。シンプルにして無駄がなく、全く飽きのこないスイーツです。
船橋屋は、両国高校に通っていた芥川龍之介が体育の授業が嫌で抜け出して食べに来ていたお店としても有名です(笑)。芥川はすごく偏食で、ほっとくと一日三食おそばだけで済ませたりするくらい食べ物に興味の薄い人だったらしいのですが、その彼がここまでわざわざ授業を抜け出して走って食べに来ていたのがこの船橋屋さんのくずもちなんですね。216年間と、これだけ長いこと商売を続けるには大変な企業努力もあるかと思いますが、最近では鬼滅の刃とのコラボ商品やエステサロンなどにも進出されているご様子です。
さらには、お店のマスコットキャラクター「くずもちくん」がじわじわと話題になりつつあります。

はんぺん?な見た目ですがくずもちです。まさしくくずもちのごとくシンプルな見た目。でもこのシンプルさ、もはやモダンな雰囲気すらあります。かわいい(笑)。
グッズが出たら買ってしまいそうな気がしますね・・・。それこそ亀天とのコラボでお守りとか。
ちなみに、本店内のイートインで食べるくずもちは、圧倒的に美味しいですので機会がありましたらぜひともおためしください~イートイン限定の吉野餅なども玄人さん向け(なんの)におすすめ。夏はかき氷もおいしいよ!

月別アーカイブ


2016年8月以前のブログはこちら(外部サイト)
ブログ
映像・動画に関するお問い合わせ
NTPについて
ブログ 本音の映像制作 Google AdWords認定資格 NTPの制作方針 会社概要 スタッフ紹介