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Roast文化
今年のアカデミー賞が終わりましたが作品賞や監督賞の話題よりも何よりもクリス・ロックとウィル・スミスの騒動一色になりました。
イギリスのメディアには「視聴率低下に悩むアカデミー賞、あの手この手で話題を集めようとするも毎年意図せぬで注目を浴びてしまう」などと皮肉られる始末です。そこも含めて見てる分には面白いと思ってしまいますが・・・(笑)。
日本ではウィル・スミス擁護の反応が多かったようですが、本国ではあの場で感情的な反応を示したウィル・スミスが圧倒的に悪いと叩かれているとかで「つくづくアメリカ的だなあ~~」と改めて思いました。アメリカのバラエティショーではスタンダップコメディアンがMCを務めることも多いですよね。
最近ではネットフリックスやAmazonプライムなどの配信でそうした「サタデーナイトライブ」やアメリカのバラエティ番組がいつでも日本でも視聴できるようになりました。
それで思うんですけど、アメリカのスタンダップコメディアン、結構キツめのギャグで攻めるんだな・・・と驚くことが多いです。そもそもアメリカには「Roast」という、社会的成功者やセレブリティを毒舌でイジリたおすという文化があるそうで。
これは日本で言うなら「ほめ殺し」に近い感覚なんでしょうか。まあそれに対していじられた側も当意即妙なギャグでやり返して盛り上げる、みたいなところがそうしたショーの真骨頂だったりもするんですが。
なのでそこで暴力で返したウィルは余計に「なんぼなんでもそれはあかん」ということになるのかな~と思いました。
この「Roast」なアメリカのコメディアンを描いたドラマがAmazonプライムの「マーベラスミセスメイゼル」です。今年に入って待望のS4の配信始まりました。
これ、めちゃくちゃ好きなドラマなんですが、まさにアメリカのスタンダップコメディとは何なのか、ちょっとカルチャ―ショックを受けます。日本で言うなら綾小路きみまろの一人漫談スタイルに近いのかな。
ヒロインのミッジはもとは専業主婦で、すごく弁の立つ女性なんですね。そんな彼女が離婚をし、敏腕マネージャーのスージー(この人もすごくベシャリが立つ。二人の掛け合いも見どころの一つ)とともにコメディアンとして成功するのかしないのか、を追うドラマ。
まあ話す内容が政治、人種、宗教、下ネタ、等々相っ当ギリギリの線を攻めていくんですね。
日本だと「不謹慎」で即行大炎上しそうだなあとハラハラしてしまいます。
そんなアメリカのキレキレなお笑い文化に触れられる面白いドラマです(笑えるかどうかは別)。
まあミッジも口がわざわいして舞台出禁くらったりしてるんですが・・・(笑)。
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